インドのノラ猫ものがたり ― その1

あれは昨年の8月のこと。
家の周りでちっちゃなミャオ声がたくさん聞こえてきました。
外を見ると、3匹の子猫ちゃんがお母さん猫と一緒に
家の周りを散策中でした。
隣の家からこちらまでジャンプするのをお母さん猫が
教えながら見守っているところでした。
そのうちの1匹 (黒い斑点がある子) はどうしても
ジャンプできずに、いつまでも隣のビルのところで
大きな声で泣いていました。


その親子、しばらく姿を見なかったのですが、9月になると、
また赤ちゃん猫の大きな泣き声。今度は1匹っぽい。
それも何となく叫び声のような泣き方で、
おまけに雨季真っ最中で雨がよく降っていた頃。
旦那と私は心配になって傘を差して探してみたけれど、
しばらく見つからずにいました。
と、ある日、洗濯干し場の鉄格子の間から下を覗いてみたら
階下のアパートの流しの中に、
例の一人だけジャンプできなかった子とお母さん猫が
しっかり抱き合って昼寝をしていました。
心温まる光景。
お母さんは昼間食べ物を探しに行ってしまうらしく、
ある日赤ちゃん猫だけが大きな声で長らく泣いているので、
ミルクと食事を少しあげることにしました。
ノラ猫ちゃんに食事はあげないほうがいい、と何度も
言われていたのですが、あの泣き声を聞いたら
あげずにはいられず....。

10cm 四方ぐらいの小さな鉄格子から、かなり駆使して
ホイルで作ったお皿を糸で吊るして下へ。
1階と2階の間にも別の鉄格子があるため、無事にミルク
の入ったホイル皿を地面にまで届けるのは至難の業でした。
でも、このとおり。とっても喜んでのんでくれました。

で、懲りない私は、今度はエサも (^^;


お母さん猫の赤ちゃん猫に対する愛情は、一目瞭然。
インド人の友人いわく、ノラ猫の場合、弱い赤ちゃん猫は、お父さん猫が
殺しに来てしまうんだそうです。この猫ちゃんも、ジャンプできずに結構
弱そうだったので、お母さん猫がしきりに守っていたのかもしれません。
でも、こんな風に一生懸命育てている姿を見ながら、
gG もお母さん猫にこんな風に育ててもらった時期があったのかなあぁ、と
想像を巡らせる私でした。
その後思わず長らく gG に頬擦りした私... (^^)


実は階下に閉じ込められて出れないと勘違いした私たちは、
その後大家さんに電話をして、裏まで通してもらい、
子猫ちゃんを助けようとしたところ、お母さん猫もきちんといて、
私たちのことを恐れたのでしょう。二人で逃げてしまいました。
つまり、閉じ込められていたのではなく、住処として
そこを選んでたようでした。ごめんね、、、。

この親子はそれ以降姿を見せなかったのですが、
今度は赤ちゃん猫のもう1匹が数ヶ月後に姿を見せるのでした。
(つづく....)



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