インドの国歌「ジャナ・ガナ・マナ」

昨年11月30日のインド最高裁の判決により、映画館では上映が始まる前に
スクリーン上に国旗を映すと同時に国歌を流して、その間観客は全員起立する
ことが義務付けられたことはご存じかもしれません。

そう、映画館に行くと必ずこれなんです。私も一応敬意を払って起立します。

この判決の良しあしは別として、インド国歌の何とも明るいこと。

日本の「君が代」と正反対。

こういうところでも文化の差が際立っておりました。

ちなみに、「君が代」の解釈が人それぞれに違うのはご存じのとおりですが、
インド人の10人に9人がインド国歌の内容を理解していない、と聞いたことが
あります。

インド国歌「ジャナ・ガナ・マナ(jana gana mana)」(日本語に訳すと「インドの朝」)は、
アジア人として初めてノーベル文学賞を受賞したベンガル人の詩人兼思想家の
ラヴィーンドラナート・タゴールが作詞・作曲したもの。

タゴールが書いたオリジナルの詩は、ベンガル語で書かれており、1番から5番まである
そう。このうちの1番目のみが 国歌として歌われているようです。

つまり、ヒンディ語で書かれていない、という点で、インド人の多くがその意味を
理解していないようです。1950年1月24日に、インドの憲法制定議会によって正式に
インドの国歌として採用されたこの明るい国歌。

お聴きになってみてください。何となく明るくなります (^o^)




英語訳と日本語訳を見つけたので貼っておきます。
Thou art the rulers of the minds
of all people,
dispenser of India's destiny.
Thy name rouses1the hearts of Punjab,
Sind, Gujarat and Maratha,
Of the Dravida and Orissa and Bengal;

汝はすべての民の心の支配者
インドの運命を定める者

ドラビダ・ウトカラ・ベンガル地方の
パンジャブ国、シンジャブ国、グジャラート国
そしてマハラー国の民の心は、
汝の名によって目覚める

It echoes in the hills of the Vindhyas
and Himalayas,
mingles in the music of Yamuna
and Ganga and is chanted by
the waves of the Indian Sea.

汝の名は、ヴィンドゥヤ山脈、
ヒマラヤ山脈の峰々にこだまし
ジャムナ川とガンジス川の調べにまざり合い
インド洋の波の調べに歌われる

They pray for thy blessings
and sing thy praise.
The saving of all people waits in thy hand,
thou dispenser of India's destiny,
Victory, victory, victory to thee.

みな汝の恩恵を求めて祈り、
賛美の歌を口すさむ
人々の救いは汝の手中にあり
インドの運命を定める者
汝に勝利あれ!



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