雑談:インドとスティーブ・ジョブス

By Matthew YoheAido2002
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(www.creativecommons.org
/licenses/by/3.0)], from
Wikimedia Commons
一昨日のインドの休日の朝7時頃、
まだ寝床でうだうだしていた私に
階下ですでに仕事をしていた旦那が突然
"Steve Jobs died" と伝えに来た。
虚ろな状態で聞いたこのショッキング (!!)
なニュース。
いきなり飛び起きた私でした。

過去20年、IT 業界にどっぷり浸かって仕事をしてきた私。
スティーブ・ジョブスは常にいて当然の大きな大きな存在。
世の中は彼の想像力とインベンションによって創り上げられてきた、といっても過言ではないでしょう。

そんな彼、19歳のときにインドに来たことが
あるってご存知でしたか。
高校を卒業して入った Reed College で東洋に興味を持った彼。
あらゆる本を読んで、フルーツだけを食べていれば粘液が減る
からシャワーを浴びなくて済む、とまで語っていたとのこと。

大学をすぐに中退した彼は、インドで悟りを開くための旅行を
計画し、その資金調達のために Atari で働き出したわけでした。
1974 年のことです。
Atari での上司にインドへ出張を、と頼むのでしたが、無理。
それでも、会社はマシンの修理に絡めてドイツまでの出張費用
を出してくれたらしいんですねー。
70年代という時代のおかげなのか、
ジョブスの交渉力のおかげなのか??

ドイツで Reed College 時代の仲間 Kottke 氏と合流し、
大きな期待に胸を膨らませインドを目指した二人。
Neem Karoli Baba との面会を期待していたジョブスでしたが、
彼らが到着する間際に不幸にか幸いにか Neem Karoli Baba は死去。
そして、別のグル (導師) と会ってみるが、
残念ながら期待は大きく外れ失望してしまいます。

Michael Moritz 著のジョブスの伝記
『The Little Kingdom: The Private Story of Apple Computer』では、
ジョブスのインドでの経験が以下のように記されています。

"The hot, uncomfortable summer made Jobs question many illusions he had nursed about India. He found India far poorer than he had imagined and was struck by the incongruity between the country's condition and its airs of holiness,"

がっかり感が読み取れます。
また、インドから帰ったジョブスが以下のように語った、
のも有名です。

"Thomas Edison did a lot more to improve the world than Karl Marx and Neem Karoli Baba (the guru he was seeking, who died before they could meet) put together"

その後ジョブスがインドの地に足を踏み入れたかは不明ですが、
当時の現実のインドは予想を上回るほど貧しく詐欺師に満ち、
悟りどころではなかったようです。

この感覚、現在でも何となく同感してしまえるのがちょっと悲しい.....。

ただ、ジョブスはこの旅をきっかけに、
今度は禅の教えを学ぶようになるんですね。
きかっけというのはどこでできるか分からない!

最後に、ジョブスが癌の告知を受けた後にどこかの講演で
語った言葉を共有させてください。

“Death is very likely the single best invention of life. It is life’s change agent.”

教訓。




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